マイMTBにフェンダーを付けたくて、悩んだ末に自作しました。
MTBはフェンダーがついていないほうが格段にかっこいいですが、やはり実用面を考えると小さい泥除けはあってもいいかなーと思いまして。
仰々しい大げさなフェンダーはダサイかなーと感じてしまうので、短いショートタイプのちょっとしたフェンダーが欲しかったのです。
フェンダーをわざわざ自作する理由
MTBはフェンダーなしの状態がスタイリッシュですが、実用性を考えて、特に泥道や雨の日には小型の泥除けがあると便利です。
ママチャリといわれるようなシティーサイクル車ではタイヤに沿って全体を覆うようなカバー面積の大きい泥除けが付いています。
さすがにそこまでのデカイ泥除けをMTBなどの趣味チャリに付けるのは、外観を損ねるので気が引けます。
しかし急な雨に見舞われることもあるため、実用性の面から小さな泥除けはあってもいいかなと思った次第です。
ネット通販などでもMTBに付けれるようなフェンダーは多数売っていますが、ぼく的にはどれもイマイチ・・・
そんなことで自作することに。
市販品を買った方が絶対に早いでしょうけど、わざわざ自作した理由は次の通りです。
1.圧倒的に安価で作れる(コスパ)
2.軽量であること
3.見た目がスマートでかっこいいこと
結論として、これらすべてを満足できるような自作フェンダーが完成しました。
材料調達
フェンダー(泥除け)の素材として使用したのはPPシートです。
ホームセンターで数百円で購入できます。
実は車のマッドフラップなどの材質であるEVAシートも検討しましたが、厚みがあり重いので、結果的に薄くて軽量なPPシートをチョイスしました。


ホームセンターに売ってるPP板のサイズは485mm×570mm(0.75㎜厚)
だいたい600~700円くらいで買えます。
薄いのでハサミで簡単に切れます。
※PPシートとは・・・
プラスチックの一種で、炭素と水素からなる重合体(ポリマー)の成形製品です。
特徴としては、耐熱性・耐衝撃性・耐薬品性に優れ、曲げにも強い特徴があります。
その一方で接着性が悪いというデメリットもあります。
要は、接着剤や両面テープなどが付きにくいのです。
よって、今回は接着剤や両面テープなどを使わずに自作していきます。
自作フェンダーの作り方
1.型紙を作成する
まず、MTBのフロントフォークやリア周りに当てて、フェンダーの形状をざっくりとデザインします。
適当な厚紙など使って、希望の形に成形します。
フロントフェンダーは、Vブレーキの場合はブレーキパッドやワイヤーなどの機構部を避ける必要があるため、型取りには注意が必要です。
ディスクブレーキ車ならあまり関係ないです。
2.PPシートをカットする
型紙に沿ってPP板を切ります。
家庭用の普通のハサミでカットすることができます。
角も丸く仕上げて綺麗に成形しましょう。
切る前に油性マジックでマーキングするといいです。
油性マジックでも後からパーツクリーナー(ブレーキクリーナー)でほぼ消せます。
3.取付用の穴を開ける
適当な位置に取付用の穴を開けます。
ぼくはドリルで開けましたが、ポンチやキリでも簡単に開くと思います。
穴のサイズはタイラップが通る程度の大きさでOK!
4.車体に取り付ける
タイラップを使ってMTBに固定します。
多少位置調整が必要ですが、タイラップなので結構自由度が高いです。
フロントフェンダーの場合は、左右のフォークのそれぞれ1か所ずつと、左右のフォークを橋渡しするフレーム部分(何て言うんだろう…)に2か所くらい固定すれば十分です。
そんなこんなで実際に固定するために車体に当てがうと、ここもう少しカットしようかな?などとまた要らぬこだわりが出てくるので、必要によって微修正(カット)して仕上げましょう。
完成したものがこれ
僕の目指すショートタイプな感じで控えめながらもきちんと泥除け効果のあるものが作れました。

このPP板一枚から5個くらい作れるので、めっちゃコスパいいです。
材料単価としてはフェンダー1枚で100円ちょいです。
MTBへの取り付けは、得意のタイラップです。
フロントフォークなどの取り付け部分にあわせてPP板に穴をあけて、タイラップを通して止めます。
だいぶスマートにかっこよくできました。

これなら目立たないし満足。
実は、以下の海外サイトのフェンダーを真似て作ってみました。
実用性
泥除けとしては小さ目のため、そのカバー面積は限定的ですが、これは見た目とのトレードオフの面もありますので個人的には満足です。
とはいえ、この程度の小ささでもフロントフォークやステム周りへの泥跳ねがだいぶ抑制されるので効果は大きいです。
特にフォークの摺動面への泥噛みは後々トラブルに繋がったりするので、これを抑制するという意味では効果は絶大です。
まとめ
泥除けの実用性とスタイリッシュな見た目を両立でき、それでいて自作ならではの最強のコスパです。
オリジナルデザインを求める方や、市販品がうまく取り付けられないような自転車に乗っている方には自作フェンダーは特におすすめです。
材料さえあれば超簡単です。
失敗してもたかが数百円なので、初心者でも臆せずチャレンジできると思います。
ぜひチャレンジしてみてください!
