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ソルトルアーのすすめ!

** Saltwater Lure Fishing **

クエをルアーで!釣り方のコツや狙い方、クエに効く最強おすすめワーム4選も紹介

憧れの高級魚クエをルアーで釣ってみたいけど、難しそうで諦めていませんか?実は、ポイントや狙い方のコツさえ掴めば、ワームを使ったルアーフィッシングでも十分に狙うことが可能です。

この記事では、クエの生態に基づいた効果的なアプローチから、実績の高いおすすめワームまで詳しく解説します!

1. 憧れのターゲット「クエ」とは?その生態

「クエを釣った」と言えば、釣り人の間では一目置かれる存在。それほどまでに、クエは特別な魚として認識されています。しかし、その生態は意外と知られていないかもしれません。巨大な魚体、怪力、そして用心深さ。これらを兼ね備えたクエをルアーで仕留めるためには、まず相手を知ることが何よりも重要です。ここでは、クエという魚の基本的な生態を深掘りします。

1-1. 「磯の王者」クエの驚くべき生態と特徴

クエは、スズキ目ハタ科に属する大型の海水魚です。成長すると体長1メートル、体重20kgを超える個体も珍しくなく、その堂々とした姿から「磯の王者」とも呼ばれています。

▼ 生息域と食性

主な生息域は、本州中部以南の暖かい海の岩礁帯です。昼間は岩穴や洞窟の奥深くに潜んでいますが、夜になると活発に動き出し、エビやカニなどの甲殻類、イカ、タコ、そして小魚など、目の前を通る動くものなら何でも捕食する貪欲なフィッシュイーターなんです。この夜行性と獰猛な食性こそ、ルアーで狙う上での最大のキーポイントになります。

▼ 縄張り意識の強さ

クエは非常に縄張り意識が強い魚としても知られています。一度気に入った根(海底にある岩や障害物)や住処を見つけると、そこからあまり動かず、縄張りに侵入してきた獲物を待ち構えて捕食する習性があります。これは、狙うべきポイントが絞りやすいというメリットにも繋がります。つまり、一度クエの居場所を突き止めてしまえば、粘り強く攻めることで口を使わせるチャンスが格段に上がる、ということなのです。

1-2. なぜ高級魚?その希少性と食味の魅力

クエが高級魚として扱われる理由は、大きく分けて二つあります。

一つは、その希少性です。成長が非常に遅く、成魚になるまでに長い年月を要するため、個体数そのものが多くありません。また、警戒心が強く、専門の漁師でも漁獲するのが難しいことから、市場に出回る量が限られています。

もう一つの理由は、言わずと知れたその卓越した食味です。透明感のある美しい白身は、熱を通すと旨味が一層増し、鍋物(クエ鍋)や刺身、唐揚げなど、どんな料理にしても絶品です。ゼラチン質を豊富に含んだ皮やアラからも極上の出汁が取れるため、まさに「捨てるところがない魚」と称されます。この「食べても最高に美味しい」という事実が、釣り人としてのロマンをさらに掻き立てるんですよね。

1-3. ルアーフィッシングのターゲットとしての可能性

これまでは、活きアジなどを使った泳がせ釣りや、ぶっ込み釣りがクエ釣りの主流でした。しかし、近年ではタックルの進化やアングラーの研究により、ルアー、特にソフトルアー(ワーム)を使った釣り方が確立されつつあります。

ワームは、その柔らかい素材と多様な形状で、クエの主食である甲殻類や小魚をリアルに演出できます。また、餌釣りのように生き餌を準備する手間がなく、手軽に始められるのも大きな魅力です。

もちろん、簡単な釣りではありません。しかし、クエの習性を理解し、正しいアプローチで挑めば、ルアーで巨大なクエを仕留めることは決して夢物語ではないのです。むしろ、自らの手でルアーを操作し、知恵と技術で「磯の王者」を誘い出して喰わせるというプロセスは、餌釣りとはまた違った、計り知れない達成感と興奮をもたらしてくれます。

2. クエをルアーで狙うためのタックル準備

クエのルアーフィッシングは、その強烈な引きに耐えうる頑丈なタックルが不可欠です。中途半端な装備では、せっかく掛けたとしても一瞬で根に潜られてラインブレイク、なんてことになりかねません。ここでは、磯の王者に真っ向から勝負を挑むための、ロッド、リール、ラインシステムの選び方を具体的に解説します。後悔しないためにも、万全の準備で臨みましょう。

2-1. ロッド:パワーと感度を両立させる選び方

クエ用ルアーロッドに求められるのは、第一に圧倒的なパワーです。ヒットした瞬間に、根から強引に引き剥がすためのバットパワー(竿の根元部分の力)がなければ話になりません。

▼ ロッドの種類と硬さ

ショア(陸)から狙う場合、一般的にはヘビークラス以上のロックフィッシュロッドや、ショアジギングロッドが選択肢となります。長さは、足場の高さや飛距離を考慮して8フィートから10フィート前後が扱いやすいでしょう。硬さの表記で言えば、「H(ヘビー)」や「XH(エクストラヘビー)」クラスが基準です。このクラスのロッドであれば、50g前後の重いリグ(仕掛け)をしっかりとキャストでき、大型クエの突進を止め、根から引きずり出すパワーを備えています。

▼ 感度も重要

パワーだけでなく、海底の地形や、クエの繊細なアタリを感じ取るためのティップ(竿先)の感度も重要になります。特にワームで底を丁寧に探る釣りでは、「ゴツゴツ」とした岩の感触や、「モゾッ」とした前アタリを判別できる感度があるかどうかで、釣果に大きな差が出ます。パワーと感度、この二つを高いレベルで両立させたロッドを選ぶことが、クエ攻略への近道です。

2-2. リール:剛性とドラグ性能が命!番手選びの基準

ロッドと同様に、リールにも強靭さが求められます。巨大な負荷が掛かっても歪まないボディの剛性と、ラインを滑らかに、かつ強力に送り出すドラグ性能がリール選びの二大要素です。

▼ リールの種類(スピニング vs ベイト)

スピニングリールとベイトリールのどちらでも狙えますが、それぞれにメリットがあります。

▼ スピニングリール

遠投性能に優れ、ライントラブルが少ないため初心者にも扱いやすいのが特徴です。番手は、ダイワなら4000番~6000番、シマノなら5000番~8000番クラスの、SW(ソルトウォーター)仕様の剛性が高いモデルがおすすめです。

▼ ベイトリール

パワーファイトに強く、太いラインを扱いやすいのがメリット。手返し良くピンポイントを攻める釣りに向いています。ロックフィッシュ用の大型ベイトリールや、ジギング用のモデルが適しています。

どちらを選ぶかは好みや釣り場の状況によりますが、最初は扱いやすいスピニングリールから始めてみるのが良いでしょう。

▼ ドラグ性能の重要性

ドラグとは、魚に強く引かれた際にスプールが逆回転してラインを送り出し、ラインブレイクを防ぐ機能のこと。クエの場合、根に潜られないように基本的にはドラグを締め気味(フルロックに近い状態)でファイトします。そのため、高負荷時でも安定して作動し、微調整が効く高性能なドラグが必須です。

2-3. ラインシステム:PEラインとリーダーの適切な太さとは?

ラインは魚と繋がる唯一の命綱。ここを妥協してはいけません。ルアーでクエを狙う場合は、PEラインと、その先に結ぶショックリーダーを組み合わせたラインシステムが基本となります。

▼ メインライン(PEライン)

PEラインは、同じ太さなら他のラインより圧倒的に強度が高く、伸びが少ないため感度に優れるという特徴があります。クエ狙いではPEラインの3号から5号をメインラインとして使用します。これを150m~200mほどリールに巻いておけば、不意の大物や根ズレによるラインの消耗にも対応できます。

▼ ショックリーダー

ショックリーダーは、根ズレ(海底の岩などでラインが擦れること)からPEラインを守り、キャスト時やファイト時の衝撃を和らげる役割を果たします。素材は、根ズレに強いフロロカーボンラインが最適です。太さは50lb(ポンド)から100lbと、かなり太めのものを選びます。クエはヒット直後に猛烈な勢いで根に突っ込むため、リーダーの強度が勝負を分けると言っても過言ではありません。長さは1.5m(一ヒロ)から3m程度、釣り場の根の荒さに応じて調整します。

2-4. その他必要な装備(根掛かり対策、ランディングツールなど)

タックル以外にも、安全かつ快適に釣りをするために揃えておきたい装備があります。

▼ ランディングツール

運良くクエを浮かせても、最後の取り込みに失敗しては元も子もありません。足場の高い場所では、柄の長いギャフが必須です。波が穏やかな場所であれば、大型のタモ網(ランディングネット)でも対応できますが、強度のあるフレームのものを選びましょう。

▼ 根掛かり回収機

クエ釣りは根掛かりとの戦いです。高価なルアーを失わないためにも、根掛かり回収機の携帯をおすすめします。

▼ ヘッドライト

夜釣りがメインになるため、高光量で防水性のあるヘッドライトは必需品です。予備の電池も忘れずに。

▼ フィッシュグリップとプライヤー

安全に針を外し、魚を持つために必要です。

▼ 安全装備

ライフジャケットとスパイクシューズは絶対に着用してください。磯場は非常に滑りやすく危険です。自分の命を守るための最優先事項と心得ましょう。

3. 磯の王者はどこにいる?クエのルアーフィッシングにおけるポイント選び

どれだけ優れたタックルとルアーを揃えても、クエがいない場所で竿を振り続けても釣れるはずがありません。クエは神出鬼没に泳ぎ回っているわけではなく、特定の条件が揃った場所に居着く傾向があります。ここでは、ルアーでクエを狙う際のポイント選びについて、具体的な場所や地形、潮の考え方を解説します。

3-1. 一級ポイントはここだ!堤防・地磯・沖磯の見分け方

クエは様々な場所に潜んでいますが、ショアからルアーで狙う場合、主なポイントは「堤防」「地磯」「沖磯」の3つに大別されます。

▼ 堤防

手軽にエントリーできる堤防も、実はクエの有望なポイントになり得ます。特に、外洋に面した大きな漁港の堤防は狙い目です。堤防の基礎部分にあるスリット(隙間)やテトラポッドの穴は、クエにとって絶好の隠れ家となります。また、堤防の先端部や、潮通しの良い角などもベイトフィッシュ(小魚)が溜まりやすく、それを狙うクエが回遊してくる可能性があります。水深がある程度(10m以上)確保されている場所を選ぶのがセオリーです。

▼ 地磯

車を降りてから歩いて行ける地磯は、クエ釣りのメインステージの一つです。選ぶべきは、潮通しが良く、水深が足元からドンと深くなっているような場所。ゴツゴツとした岩が複雑に入り組んでいて、いかにも魚が隠れやすそうな地形が理想です。ただし、地磯はエントリーが険しい場所も多いため、事前の下調べと単独釣行を避けるなどの安全管理が非常に重要になります。

▼ 沖磯

渡船を利用して渡る沖磯は、魚影の濃さ、プレッシャーの低さから、最もクエに出会える可能性が高いフィールドと言えるでしょう。潮の流れが直接当たるため、ベイトフィッシュが豊富で、それを捕食する大型のフィッシュイーターが集まります。特に、沖に点在する独立した根(シモリ)の周りや、深い溝(チャンネル)が隣接するような場所は、大型クエが潜む一級ポイントです。渡船の船長は、その海域のスペシャリスト。どの磯にどんな特徴があるか、事前に情報を聞いておくのが釣果への一番の近道ですね。

3-2. 海底地形を読め!根やスリットがクエの隠れ家

場所の種類を問わず、クエを狙う上で共通して意識すべきなのが海底の地形です。クエは、身を隠せる障害物の周りに定位しています。

▼ 「根」を徹底的に探る

「根」とは、海底にある岩礁や沈み根のことです。ルアーをキャストし、着底させてからズルズルと引いてくると、ゴツゴツ、ガリガリといった感触が手元に伝わってきます。この地形変化がある場所こそがチャンスです。大きな根の際(きわ)や、根が点在するエリアを、根掛かりを恐れずに丁寧に探ることが重要です。

▼ 「スリット」や「溝」も見逃せない

岩盤に入った亀裂である「スリット」や、岩と岩の間の「溝」もクエが好む隠れ家です。このような場所は、見た目では分かりにくいことも多いですが、ルアーを引いてくると「ストン」と落ち込むような感覚で判別できます。このような地形変化を見つけたら、集中的にルアーを通してみましょう。潜んでいたクエが、目の前を通るルアーに飛び出してくるかもしれません。

3-3. 潮の流れを味方につける!時合いを逃さないためのチェックポイント

クエに限らず、多くの魚は潮が動くタイミングで捕食活動が活発になります。この釣れやすい時間帯、いわゆる「時合い(じあい)」を逃さないことが釣果に直結します。

▼ 満潮・干潮の前後を狙う

潮の動きが最も活発になるのは、満潮と干潮の前後2時間ほどと言われています。潮が止まっている「潮止まり」の時間帯はアタリが遠のくことが多いため、この潮が動くタイミングに集中して釣りをすることが効率的です。釣行前には必ずタイドグラフ(潮汐表)をチェックし、時合いの時間を把握しておきましょう。

▼ 流れの変化を見つける

ただ潮が動いているだけでなく、その流れがヨレたり、反転したりしている場所は特に狙い目です。このような場所にはプランクトンやベイトフィッシュが溜まりやすく、それを狙ってクエも近くにいる可能性が高まります。海面をよく観察し、潮目(流れの異なる潮がぶつかる筋)や、払い出す流れ、逆に当ててくる潮など、流れの変化を探してみてください。その変化点こそが、磯の王者が潜むホットスポットなのです。

4. ワームを使ったクエの具体的な狙い方とアクション術

タックルとポイントの準備が整ったら、いよいよ実釣です。ここでは、クエをルアーで狙う際の最も効果的なメソッドである、ワームを使った釣りの具体的な狙い方とアクションについて、核心に迫ります。なぜワームが効くのか、どう動かせばクエの捕食スイッチを入れられるのか。そのメカニズムとテクニックを詳しく見ていきましょう。

4-1. なぜワームが効くのか?クエの捕食スイッチを入れる理由

クエがワームに好反応を示すのには、明確な理由があります。それは、ワームがクエの主食である甲殻類や小魚を、極めてリアルに演出できるからです。

▼ ナチュラルな波動と質感

硬いプラグ(ハードルアー)に比べ、ソフトな素材でできたワームは、水中でより生命感のあるナチュラルな波動を生み出します。また、クエが口にした際の違和感が少ないため、しっかりと喰い込ませる時間を稼ぐことができます。これは警戒心の強いクエを相手にする上で、非常に大きなアドバンテージとなるんです。

▼ ボトム(海底)攻略への適性

クエは基本的に海底の障害物周りに潜んでいます。そのため、釣り方も必然的にボトムを丁寧に探るスタイルになります。ワームは、シンカー(オモリ)との組み合わせ(リグ)を工夫することで、複雑な地形でも根掛かりを回避しながら、クエの目の前へ的確にアプローチすることが可能です。このボトム攻略能力の高さが、ワームの最大の強みと言えるでしょう。

4-2. 基本はボトム攻略!リフト&フォールの誘い方

ワームを使ったクエ狙いの基本アクションは「リフト&フォール」です。これは、竿をあおってルアーを海底から持ち上げ(リフト)、その後、糸を張らず緩めずの状態で自然に沈ませる(フォール)動作を繰り返すテクニックです。

  1. キャストと着底: まず、狙うポイントへキャストし、リールのベール(糸を出す部分)を開けたままルアーを沈めます。糸の放出が止まったら、それが着底の合図です。

  2. リフト: 竿先をゆっくり、あるいは大きく持ち上げて、ルアーを海底から1m~3mほど浮かせます。この時、ルアーがフワッと浮き上がり、クエにその存在をアピールします。

  3. フォール: 竿を元の位置に戻しながら、ラインを少しだけ巻き取ります。この時、ラインを張りすぎず、緩めすぎない「テンションフォール」を意識するのがコツ。ルアーがヒラヒラ、フワフワと自然に沈んでいく動きが、クエの捕食本能を最も刺激します。アタリのほとんどは、このフォール中に集中します。

  4. ステイ(着底後の待ち): ルアーが再び着底したら、すぐに次のリフトに移らず、5秒から10秒ほど待つのも非常に効果的です。海底で砂煙を上げながらポーズするワームは、エビやカニが警戒している様子そっくり。物陰から様子をうかがっていたクエが、たまらず飛び出してくることがあります。

この1~4の動作を、足元まで丁寧に繰り返します。

4-3. 根掛かりを回避しつつ攻める!テキサスリグとフリーリグの使い分け

クエが潜む岩礁帯は、根掛かりが多発する難所です。そこで重要になるのが、根掛かりしにくいリグの選択です。代表的なのが「テキサスリグ」と「フリーリグ」です。

▼ テキサスリグ

弾丸のような形をした「バレットシンカー」をラインに通し、フックを結ぶリグです。シンカーとフックが一体となって動くため、障害物のすり抜け性能が非常に高いのが特徴。岩の隙間や海藻帯など、特に根掛かりが激しい場所を攻めるのに向いています。

▼ フリーリグ

シンカーのアイ(輪っか)にラインを通すタイプのシンカーを使ったリグです。キャスト時はシンカーが先行して飛び、水中ではシンカーが先に着底した後、ワームがノーシンカー状態でゆっくりとフォールするのが最大の特徴。このノーシンカー状態のフォールが、よりナチュラルな誘いを可能にします。テキサスリグよりもアピール力が高く、比較的根掛かりの少ない砂地が混じる岩礁帯などで効果を発揮します。

どちらのリグも、フックの針先をワームのボディに隠すようにセットするため、根掛かりを大幅に軽減できます。釣り場の状況に応じてこの二つを使い分けることが、釣果アップの鍵となります。

4-4. アワセのタイミングが釣果を分ける!「待つ」ことの重要性

クエのアタリは、「ゴンッ!」という明確なものから、「モゾモゾ…」とティップ(竿先)が少しだけ揺れるような繊細なものまで様々です。ここで最もやってはいけないのが早アワセです。

クエは獲物を見つけると、まず軽く咥えるような捕食をすることが多いと言われています。この段階でアワセを入れてしまうと、すっぽ抜けてしまいます。

アタリがあったら、まずは慌てずにロッドでゆっくりと聞いてみましょう。生命感を感じたら、ラインを少し送り込み、クエにワームを完全に飲み込ませる「間」を与えます。そして、ロッドが満月のように大きく引き込まれたタイミングで、渾身の力でアワセを入れます!

この「待つ」という行為は、心臓が飛び出るほどエキサイティングですが、これを克服して完璧なフッキングが決まった時の快感は、何物にも代えがたいものがあります。

5. 実績多数!クエに効く最強おすすめワーム4選

クエをルアーで狙う上で、ワームの選択は釣果を大きく左右する重要な要素です。市場には無数のワームが存在しますが、ここでは特にクエに対して実績が高く、多くのアングラーから支持されている「最強」とも呼べるおすすめワームを4つ厳選してご紹介します。それぞれのワームが持つ特徴や、なぜクエに効くのかを理解し、あなたの切り札にしてください。

5-1. 【定番】エコギア「バルト」シリーズ

もはやロックフィッシュ用ワームの代名詞とも言えるのが、エコギアの「バルト」です。特に、4インチや6インチといった大きめのサイズは、クエ狙いにおいて絶大な信頼を誇ります。

バルトの最大の特徴は、大きなシャッドテールが生み出す強力な波動です。ただ巻きやリフト&フォールにおいて、テールが水を力強くかき回し、その存在を広範囲にアピールします。夜間や潮が濁っている状況でも、クエにルアーを見つけてもらいやすいのです。また、ボリュームのあるボディは、大型のベイトフィッシュを演出するのに最適。大物を狙うクエの食性にマッチしていると言えますね。まさに、パイロットルアー(最初に投げるルアー)として、まず持っておきたいワームの筆頭です。

5-2. 【アピール力抜群】バークレイ「パワーベイト パルスワーム」

独特のリブ(溝)とファットなボディ、そして力強いテールアクションで人気なのが、バークレイの「パワーベイト パルスワーム」です。こちらも4インチ以上のサイズがおすすめです。

パルスワームの強みは、その波動と匂いによるダブルのアピールです。ボディに刻まれた深いリブが複雑な水流を生み出し、生命感あふれる波動でアピール。さらに、バークレイ独自の味と匂いのフォーミュラ「パワーベイト」が配合されており、一度口にした魚が離しにくいという特徴があります。アタリがあってから、じっくりと喰い込ませる「間」を作りやすいので、フッキング率の向上に繋がります。アタリはあるのに乗らない、といった状況を打破してくれるかもしれません。

5-3. 【甲殻類パターン】ケイテック「クレイジーフラッパー」

クエの主食の一つであるエビやカニなどの甲殻類を模したワーム、いわゆる「ホッグ系」や「クロー系」も非常に効果的です。その中でも特に実績が高いのが、ケイテックの「クレイジーフラッパー」です。

このワームの魅力は、フォール時のアピール力にあります。アーム(腕)の部分が、まるで生きているかのようにパタパタと水を掴みながらアクションし、ゆっくりとフォールします。この動きが、無防備に沈んでいく甲殻類を完璧にイミテート(模倣)するのです。リフト&フォールのアクションにおいて、特にフォール中のバイトが多いクエ釣りでは、この特徴が強力な武器となります。根の周りをネチネチと探るような釣り方に最適ですね。

5-4. 【リアルな波動】イッセイ海太郎「キャラメルシャッド」

バスフィッシングの世界で絶大な人気を誇るイッセイの「キャラメルシャッド」ですが、その実力はソルトウォーター、特にロックフィッシュゲームでも遺憾なく発揮されます。

キャラメルシャッドは、ボディ全体がうねるような極めてナチュラルなスイミングアクションが特徴です。他のシャッドテールワームがテールだけでアピールするのに対し、こちらはボディをくねらせて泳ぐため、よりリアルな小魚の動きを演出できます。特に、スレた(警戒心の強い)クエに対して効果を発揮することが多いです。また、逆リブ構造のボディは、水をしっかり掴んで強い波動を出しつつも、引き抵抗が軽いというメリットもあります。

5-5. ワーム選びのキモ:サイズ・カラー・匂いの使い分け

▼ サイズ

クエを狙うなら、4インチを基準に考えましょう。大きなエサを好むクエに対して、しっかりとアピールすることが重要です。状況によっては3インチクラスの小さなワームにしか反応しないこともありますが、まずは大きなサイズから試すのがセオリーです。

▼ カラー

カラー選びに絶対の正解はありませんが、一般的にレッド、オレンジ、チャート(蛍光イエロー)などのアピール系カラーと、グリーンパンプキン、ウォーターメロンなどのナチュラル系(保護色)カラーを揃えておくと良いでしょう。夜間や濁り潮ではアピール系、日中や澄み潮ではナチュラル系、といった使い分けが基本です。また、甲殻類を意識するならブラックやブラウン系も有効です。

▼ 匂い

集魚効果のある匂いや味付きのワームは、間違いなく有利に働きます。特に、バイトがあってからフッキングに持ち込むまでの時間を稼いでくれる効果は絶大です。

これらのワームをいくつかタックルボックスに忍ばせ、その日の状況に合わせてローテーションさせていくことが、磯の王者への最も確実な道筋となるでしょう。

6. クエのルアーゲームの釣果を伸ばすための応用テクニックと注意点

基本的なタックルや狙い方をマスターしたら、次は釣果をさらに伸ばすための応用テクニックと、安全に釣りを楽しむための注意点について理解を深めましょう。ほんの少しの知識や工夫が、釣果に大きな差を生むことも少なくありません。そして何より、安全を確保することが、この釣りを長く楽しむための絶対条件です。

6-1. クエが釣れやすい時期と時間帯(シーズンとマズメ時)

クエは一年を通して狙える魚ですが、特に釣りやすいとされるシーズンがあります。

▼ ベストシーズンはいつ?

一般的に、クエ釣りのベストシーズンは初夏から晩秋(6月~11月頃)と言われています。この時期は水温が上昇し、クエの活性が高まり、捕食活動が活発になるためです。特に、産卵を控えて体力を蓄える時期や、産卵後の荒食いのタイミングは大きなチャンスとなります。ただし、真冬の低水温期でも、水温が安定している深場などでは釣れる可能性は十分にあります。

▼ 狙うべき時間帯

クエは夜行性の魚であるため、狙うべき時間帯は断然になります。特に、日没直後から数時間の「夕マズメ」と、日の出前の「朝マズメ」は、クエの捕食スイッチが入りやすいゴールデンタイムです。日中の明るい時間帯は、岩の奥深くに潜んでしまうため、ルアーで口を使わせるのは非常に困難になります。釣行計画を立てる際は、このマズメ時を軸に考えるのが鉄則です。

6-2. ルアーローテーションの考え方

同じ場所で同じルアーを投げ続けても反応がない場合、ルアーを交換する「ルアーローテーション」が非常に有効です。

▼ アピール力の強弱で使い分ける

まずは、波動の強いシャッドテール系(バルトなど)で広範囲にアピールし、クエの存在を探ります。それで反応がなければ、次はナチュラルなアクションのホッグ系(クレイジーフラッパーなど)に変えて、根の周りをよりスローに、ネチネチと探ってみる。このように、アピールの「強」と「弱」を使い分けるのが基本です。

▼ カラーやサイズの変更

それでもダメなら、カラーを変えてみましょう。例えば、アピール系のレッドからナチュラル系のグリーンに変える、あるいはその逆を試します。サイズをワンランク落としてみるのも効果的な場合があります。食い気はあるけれど、ルアーのサイズが大きすぎて喰いきれていない、という状況も考えられるからです。ほんの少しの変化が、今まで口を使わなかったクエのスイッチを入れるきっかけになることは、本当によくあることなんです。

6-3. 安全第一!磯での釣りに潜む危険と対策

クエが釣れるような場所は、潮通しの良い外洋に面した磯場が多く、常に危険と隣り合わせです。楽しい釣りも、事故が起きてしまっては元も子もありません。以下の点を必ず守り、安全管理を徹底してください。

▼ ライフジャケットの絶対着用

これは議論の余地なく必須です。万が一の落水時に、あなたの命を守ってくれます。自動膨張式でも良いですが、磯では岩に擦れても破れにくい、浮力材の入ったベストタイプがより安心です。

▼ スパイクシューズの着用

濡れた磯は、スケートリンクのように滑ります。フェルトスパイクやピンスパイクの付いた専用のシューズを必ず履いてください。普通のスニーカーや長靴は絶対にNGです。

▼ 単独釣行は避ける

できる限り、複数人で釣行するようにしましょう。何かトラブルがあった際に、助けを呼べる人がいるかどうかは非常に重要です。やむを得ず単独で行く場合は、家族や友人に必ず行き先と帰宅予定時間を伝えておきましょう。

▼ 天候の確認

出船前に、風や波、うねりの予報を必ず確認してください。少しでも危険を感じたら、釣行を中止する勇気も必要です。

▼ ヘッドライトと予備電源

夜釣りがメインになるため、信頼性の高いヘッドライトは命綱です。必ず予備のライトや電池も携帯してください。

これらの安全対策は、「面倒くさい」と感じるかもしれませんが、あなた自身と、あなたを心配する人のために、絶対に怠らないでください。安全に楽しんでこそ、最高の思い出となるのです。

7. まとめ

この記事では、憧れのターゲットであるクエを、ルアー(ワーム)で釣るための具体的な方法について、タックル選びからポイントの見極め、そして最も重要な狙い方やおすすめワームまで、網羅的に解説してきました。

【クエルアーフィッシング攻略のポイント】

  • 生態の理解: クエは夜行性で縄張り意識が強く、海底の障害物に潜むことを理解するのが第一歩。

  • タックル: H~XHクラスの強力なロッドと、剛性の高いリール、そしてPE3~5号+リーダー50~100lbというヘビーなラインシステムが必須。

  • ポイント: 潮通しの良い堤防、地磯、沖磯の、根やスリットが絡む地形変化を狙う。

  • 狙い方: 基本はワームを使ったリフト&フォール。根掛かりしにくいテキサスリグやフリーリグを使い分け、アタリがあっても焦らず、じっくり喰わせてからアワセるのがキモ。

  • ワーム: 実績の高い「バルト」や「パルスワーム」などを、状況に応じてローテーションさせる。

  • 安全管理: ライフジャケットとスパイクシューズは絶対。天候確認を怠らず、無理のない釣行計画を立てる。

クエ釣りは、決して簡単な釣りではありません。しかし、その分、一匹との出会いがもたらす感動と興奮は計り知れないものがあります!