シャッターは定期的なメンテナンスを怠ると、動作不良や騒音の原因となり、寿命を縮めてしまうこともあります。
その中でも特に重要なのが「注油」です。
この記事では、電動シャッターの注油の必要性と具体的な方法について、僕がずっと実践している方法を詳しく解説します。
シャッターへの注油の必要性
1. 滑らかな動作の維持
シャッターは多くの可動部品から構成されています。
これらの部品が適切に潤滑されていないと、摩擦が増加し、シャッターの開閉がスムーズに行えなくなります。
適切な注油を行うことで、摩擦を減らし、シャッターの動作を滑らかに保つことができます。
2. 騒音の軽減
摩擦が増加すると、シャッターの開閉時に異音が発生することがあります。
これは、潤滑不良による金属部品同士の摩擦音です。
ガラガラジャラジャラ、キーキー、異音が鳴っている場合は要注意です。
定期的に注油することで、これらの異音を防ぎ、静かで快適な操作が可能になります。
3. 部品の寿命延長
適切な注油は、シャッターの各部品の摩耗を防ぎ、寿命を延ばす効果があります。
摩擦が減少することで、部品の劣化が遅くなり、結果的にシャッター全体の耐久性が向上します。
これにより、修理や交換の頻度を減らすことができ、長期的なコスト削減にもつながります。
注油のタイミングと頻度
ぼくは半年に一度の頻度で注油を行っています。
シャッターの使用頻度や環境条件(湿気、ほこり、気温など)によっては、より頻繁なメンテナンスが必要になる場合もあります。
あとは、摺動音が気になってきたり、滑らかな開閉操作ができなくなってきたと思ったら注油のタイミングです。
具体的な注油時期については、シャッターメーカーの取扱説明書やメンテナンスガイドを参考にしてみてください。
シャッターの注油箇所と注油方法
1. 必要な道具の準備
・シリコンスプレー
・KURE556
・ウェス(雑巾でもなんでも可)
・脚立
2. シャッターの清掃
注油前に、シャッターの可動部を清掃します。
ほこりや汚れが溜まっていると、潤滑油が効果的に浸透しないためです。
清掃用のウェスを使って、レールやローラー、ヒンジなどの可動部から汚れをしっかりと拭き取ります。
地際のレール付近は砂や泥が溜まっていることがあります。
丁寧に取り除きましょう。
3. 注油の実施
清掃が終わったら、各可動部に潤滑油を吹き込みます。
具体的には以下の部位に注油を行います
レール部分
レール部分はシャッターが滑らかに動くために重要な部分です。
ほこりが付くと動きが渋くなってしまう原因になりますので、ほこりを寄せ付けにくいシリコンスプレーを使って注油します。
巻き上げ部分のローラーやスプリング
シャッターの上部や下部にあるローラーにも注油が必要です。
回転部分に潤滑油をスプレーし、動作を滑らかにします。
ここは556でいいと思います。
あまり多量に吹き付けると下に垂れてきてしまいます。
そうすると車にも付着したりするので、適量にとどめましょう。
ヒンジ
シャッターの折りたたみ部分にあるヒンジも、摩擦が生じやすい部位です。
ヒンジの可動部分に潤滑油を注入します。
ここも僕は556を吹いてますが、ほこりがたくさん付くので、シリコンスプレーの方がいいのかもしれません・・・
4. 動作確認
注油が完了したら、シャッターを数回開閉して動作を確認します。
潤滑油が各部に行き渡り、動作がスムーズであることを確認します。
異音が解消され、スムーズな動作が実現していれば、注油は成功です。
10年間使ってきて気になるところ
シャッター付き車庫を建ててちょうど10年目になります。
通勤や日常の足として車を出し入れするため、ほぼ毎日開閉操作をしています。
前述のオイルメンテを10年間続けてきたわけですが、気になることが出てきました。
巻き上げ機構部の擦れによる傷、及びそこからの錆び
巻き上げ機構部とシャッター面との間に樹脂の挟み物がされていましたが、それがボロボロになって、直接シャッター面に触れるようになってしまいました。
これにより傷がつき、そこから錆びてきています。
とりあえずオイルを塗ってごまかしていますが、いずれ錆びが進行し穴が開いたりすると厄介です。
対策を考えています。
シャッター面(オモテ面)の擦れ傷、塗装剥げ
シャッター面にも傷が広範囲にできてきました。
塗装も剥げてきています。
新品の頃はもっと濃いグレー(ほぼ黒)でしたが、ご覧のようにグレーが薄くなってきています。
酷くなってきたら塗装しようと思っています。
まとめ
車庫の電動シャッターの注油は、動作の滑らかさ、騒音の軽減、部品の寿命延長といった多くの利点があります。
半年から1年に一度の頻度で定期的にメンテナンスを行い、快適で長持ちするシャッターを維持しましょう。
適切な道具と手順で行うことで、誰でも簡単に注油作業を行うことができます。
メンテナンスを怠らず、大切な車庫のシャッターを長く快適に使用しましょう。