ヤリイカは北海道から沖縄まで非常に広い海域で確認されており、普段は水深30mから200mほどの砂泥底の海域を好んで生息しています。
主に海底から10m程度のレンジで群れで行動しています。
船からであれば年間通して釣ることができます。
岸から狙うなら、12月~3月頃の期間がおすすめです。
産卵期の冬になると繁殖のため沿岸部の浅場へ上がってきますので、この時期が絶好のヤリイカ釣りのシーズンとなります。
- 水深の深いエリアを狙うべし!
- 雨はNGかも。塩分濃度の変化に注意!
- ヤリイカ釣りに最適な時間帯は
- アクションは緩急つけることを意識して
- レンジはボトム一択!
- ボトムステイも試してみて!
- 餌巻きエギよりも通常のエギの方が釣れることがある
水深の深いエリアを狙うべし!
ヤリイカは潮流に乗って群れで回遊してくるため、水深があって潮通しのいいエリアがよく釣れます。
例えば、大規模な漁港の先端や、大きくせり出した地磯のポイントなどは超おすすめです。
地磯を選ぶ場合は、足元から岩や根がガチャガチャに入り組んでいる複雑な磯場よりも、起伏が少なく足元からドン深で、比較的開けたオープンな磯が好ましいです。
沖にせり出した突堤やテトラなどがあるところも一級ポイントになります。
逆に、潮通しの悪い奥まった場所や、極端に浅いエリアでは釣果はあまり望めません。
ヤリイカは回遊が無ければ絶対に釣れないので、場所選びは特に重要となります。
全く反応が無い場合は早めに見切りをつけて場所を大きく変えるのが釣果をあげるコツです。
雨はNGかも。塩分濃度の変化に注意!
雨の影響で塩分濃度が下がってしまうとイカの活性も落ちてしまい、比較的水質の安定している深場へ移動してしまいます。
このため、雨が降り続いた後や、河川の流れ込むポイントはできるだけ避けた方が無難です。
しかし、潮通しのいい深いエリアであれば水質変化も起きにくいためチャンスは十分あります。
経験則ですが、小雨程度の雨であれば全く問題ありません。
しかしザーザー降りの本格的な雨だと、やはりイカの活性は極端に下がるように思います。
もしかしたら水質というよりも、低気圧?に敏感なのかもしれません。
ヤリイカ釣りに最適な時間帯は
ヤリイカは夜行性として知られており、多くの釣り人も夜釣りを基本として狙っている人が多いかと思います。
おすすめの時間帯は、やはり定石ですが朝マズメと夕マズメ。
このタイミングはイカも一番活性が高く、積極的にエギにアタックしてきます。
また、意外なことに太陽の上り切った真昼間でも釣れます。
イカを狙っている人が少ないおかげで、むしろ夜よりも釣りやすいです。
しかし、さすがにアオリイカのように見えイカを狙って釣ることは難しいです。
そもそも、肉眼で見えるような浅いところにヤリイカはあまりいません・・・
昼間狙う場合でも、場所選びでは水深を特に意識したいポイントです。
アクションは緩急つけることを意識して
エギのアクション方法は基本的にアオリイカエギングと変わりありません。
キャストして底まで落としたら、数回シャクってフォールを繰り返します。
しゃくりはキレ良くビュン!ビュン!と大きく早くアクションさせて、フォールはゆっくりふわーっと落としていくイメージでフォールさせます。
シャクりアクションで遠くのイカを誘い出し、フォールで抱かせます。
このシャクリとフォールの緩急が大事です。
シャクリの幅やフォールの長さを少しずつ調整して、反応を探ります。
小幅にチョンチョンチョンという感じで小気味良くシャクってみたり。
フォールを超長くとってみたり。
ときどきこういったイレギュラーなアクションを加えることで、イカに興味を持たせます。
レンジはボトム一択!
釣り方は夜も昼も同じですが、基本的にボトムべったりの釣り方になります。
個人的経験から、釣れるのはほぼボトムのみです。
なので、ぼくはもう表層や中層は捨ててます!
最初から最後までずっとボトムねちねち戦法です。
レンジを刻みながら探る必要が無いことから、ある意味釣りやすいとも言えます。
しかし根が多いエリアや岩礁帯では根掛かりのリスクがありますので注意が必要です。
ナイトゲームの場合は事前に明るいうちから現場を下見しておいて、沈み根や岩礁帯の位置を確認しておきましょう。
根掛かり回避のため、カンナの下側部分の針を曲げておくなどの対策をしておくと、多少根掛かりを避けることができます。
ボトムステイも試してみて!
ヤリイカは警戒心が非常に強い生き物です。
エギに興味を抱いてイカはちゃんと寄ってくるんだけど、なかなか手を出してこないことがよくあります。
またはイカパンチだけ軽く当ててくるのみでヒットに至らないことも。
なかなか抱いてこないような渋いコンディションでは、ボトムに着地したらそのまま1分くらい放っておいてみましょう。
初めはエギを見切って手を出してこなかったイカも、なかなか動き出さないエギが気になって抱いてくることがあります。
根掛かりに注意しながら、ボトムを超ゆっくりズル引きしてみるのも手です。
シャクるだけでは釣れなかったヤリイカが、ボトムに置いておくだけであっさり簡単に釣れてしまうかもしれません。
エギング版ほっとけメソッドです。
しかし、放置している間も常にラインスラッグの動きには注視しておきましょう。
急にラインが水中にスルスルと吸い込まれていくときはヤリイカがエギを持ち去った合図です。
すぐに合わせましょう!
餌巻きエギよりも通常のエギの方が釣れることがある
エギの背中に餌を巻いてしゃくる餌巻きエギング、邪道エギなどとも言われていますが、これよりも通常のエギの方が反応がいいことが多々ありました。
これは理由は明確です。
餌を背負わせるとシャクリのエギアクションが鈍くなるため、イカの反応も悪くなります。
また、シャクることでエギに巻いた餌がだんだんズレてきて、エギのバランスがおかしくなってしまうのです。
こうなると綺麗なフォールの姿勢になりません。
餌の無い通常のエギをすばやくシュッシュッ!としゃくると、すごいスピードでストラクチャーからヤリイカの群れが飛び出してくるのが見えます。
やはりイカにとっては動きの緩急は非常に重要なようです。
餌巻きエギングもよく釣れる釣り方ですが、状況によっては通常のエギを使用した方が釣果を伸ばせます!
時には餌に頼らずにエギアクションを磨いて釣果を伸ばしましょう!