だだっ広いサーフでやみくもにランガンするのも手ですが、地形に変化のある場所に身を潜める魚を狙い撃ちする方が効率的に釣果を上げられます。
一見すると何の変化も無いように見えるサーフでも、よく観察すると好ポイントが見えてきます。
地形や潮流の変化を見つけられる人ほど、釣果を伸ばすことが可能なのです!
サーフで魚を釣ったことが無い人や、サーフで人よりも釣果を伸ばしたい人は参考にしてみてください。
離岸流
サーフにおいて真っ先に挙げるポイントといえば離岸流です。
離岸流とは、岸に向かってきた波が一カ所に集まり、沖に出て行く流れのことです。
離岸流のある箇所は砂が沖に向かって流されるため、周りよりも深くなっていることが多く、そういった所にフラットフィッシュが潜んでいることが多いです。
前述のように、岸に向かってきた波が一カ所に集まるとき、自然にベイトも同様に一カ所に集められることになるため、これを狙ってフィッシュイーターが潜んでいることが多いのです。
離岸流の見つけ方は意外と簡単!
・周りと違って波がなかなか砕けない
・その部分だけ色が違う(波が立ちにくいため海面が濃く見える)
・ゴミ等が沖に集まって流れている
・その部分だけ波打ち際に漂流物が無い
などの特徴が挙げられます。
離岸流の狙い方は、離岸流の流心を斜めに横切るようにキャストして、弱々しく流れに流されゆらゆらと漂う弱ったベイトをイミテートさせます。
離岸流周りでバイトが多いのは離岸流の流心ではなく、その離岸流の少し横です。
フィッシュイーターは離岸流で流されてくるベイトを待ち伏せています。
なので、離岸流の流心を斜めに横切るようにキャストしてルアーを通すと、フィッシュイーターの隠れていると思われるポイントをより長くアピールできることになります。
沖テトラ
サーフの少し沖にテトラがある場所です。
テトラは外洋からの波除けになるため、ベイトの待避場所になっていることが多く、シーバス等のフィッシュイーターが寄って来やすい場所になります。
テトラ帯の裏側は比較的浅めになっているため、フローティングミノーで浅く広く探ると良いでしょう。
また、テトラ周りは根魚にとっても絶好の住み処となるため、メバルやアイナメなどの美味しい外道も掛かることが多いです。
テトラ帯がいくつも等間隔に沖に点在しているサーフでは、テトラ帯とテトラ帯の間が狙い目です。
テトラ帯とテトラ帯の間は強い流れが存在しやすく、またそれによって地形も変化に富んでいることが多いです。
また、波の高い日はテトラの裏側に魚が避難していることもあるため、テトラの際は積極的に狙いましょう。
ウェーディングでテトラまで歩いて行けるような遠浅サーフの場合は、テトラの上に乗ってさらに沖側へキャストするのも有効です。
テトラの沖側は深くえぐれているような地形になっており、魚が溜まりやすい一級ポイントです。
ボートシーバスなどでは、沖に面したテトラ際は絶好の狙い目です。
ワンド
ワンドとは、砂浜が波でえぐられて湾曲した地形になっている場所です。
ベイトがシーバスなどのフィッシュイーター達に追い詰められてワンド部分に集まっていることがあります。
膝下ぐらいの超シャローな水深でもヒラメやシーバスがベイトを追い回しています。
ワンドではウェーディングする必要はあまり無く、広いエリアを多方向から丁寧に探ってみると、波打ち際でガツン!とくることがあります。
このため、現場に到着していきなりサーフの波打ち際に立つ前に、少し手前からキャストして足元を探ってみるといいでしょう。
意外と浅いところにまで魚は入ってきています。
灯台下暗し、やみくもに沖に遠投してサーチするよりも、まずは手前に居る食い気のある魚を狙う方がイージーですよ!
あと、ワンドでは、足元の砂質に着目してみましょう。
砂質がそこだけ周りと違うような場合は、そこにだけ変則的な潮流が当たっている可能性があります。
そういったところはベイトが回ってきやすく、またそれを狙ってフィッシュイーターも近くで待ち伏せしていることもあるため、地形に何らかの変化がありそうな場所は積極的に狙うべきでしょう。
流れ込み
流れ込みも見逃せないポイントです。
ベイトの餌となるプランクトンが豊富に流れ込んでいます。
どんなに小さな流れ込みでも一級ポイントになることがあります。
また、流れ込みがあるポイントは水温も比較的安定していることが多く、特に夏は冷たいフレッシュな水が流れ込むことで魚にとっても比較的快適なエリアになる可能性があります。
逆に、大雨が降ったあとなどは釣りにならない場合もあります。
増水で上流の土砂が流れ込んだり、茶色く濁った濁流が流れ込んできたりする場合は釣りにならないでしょう。
極度の濁りや水質悪化は当然魚は嫌うため、水質の良いエリアへ移動するでしょう。
そういったコンディションでは潔く場所を変えることをおすすめします。
沈み根
航空写真で見ると海が部分的に黒く写っている場所があります。
こういった場所は底に海藻や岩礁などあり、魚にとって絶好の住み処となっています。
アングラーとしては根掛かりを恐れて避けがちですが、ダブルフックやシングルフックなどの根掛かり対策を施して根回りを通してみたりすると、いとも簡単にヒットしてくることがあります。
根の上を通すことを心掛けるため、シンペンを高速巻きしたり、フローティングミノーをデッドスローで流したりするのも一つの手です。
根の上を通せば根掛かりもしませんので、大切なルアーをロストせずに済みます。
昼間は水中がなんとなく黒くなっているため、根があることが判ることが多いですが、夜のサーフでは当然何もわかりません。
グーグルマップの航空写真を確認したり、明るいうちに下見しておくのをおすすめします。
だだっ広いサーフで効率的に釣果を伸ばすには、地形の変化を見つけて上手に攻略しましょう!