気温も水温もかなり下がってしまう冬。
特に日本海側は冬型の気圧配置により大雪と強い西風、またそれに伴い大時化となります。
波は2メートルや3メートルは当たり前。
漁師の人たちもしばらく休むこともしばしば。
そして海水温度は一桁。
シーバスの適水温とされている18℃を大幅に下回ってしまいます。
しかし、経験則ですが水温10℃未満になってもシーバスは釣れます!
魚は確実に居ます。
いかに魚の居る場所、レンジにルアーを通せるか。
いかにルアーに興味を持たせるか。
これを意識してピンポイントで魚のいる場所を狙うと、真冬でも釣果を上げることができます。
冬でもシーバスは居る!
結論から言うと、日本海側でも冬にシーバスを釣ることはできます。
しかし!非常に釣りにくいです。
シーバスの行動を理解したうえでポイントを絞り、条件に応じて適切なルアーで丹念に探ることでシーバスは確実に釣れます。
ぼくは1月や2月に秋田県でシーバスを釣っている実績があります。
その頃の水温は8℃ほど。きちんと条件を見極めることで釣れますよ!
大規模港湾など水深の深い場所を選ぶべし!
フェリーや大型船舶が出入りする大規模な港湾部は、真冬であっても居着きのシーバスが一定量います。
根魚狙いの外道で釣れることもあります。
また、付近に火力発電所などの温排水施設がある場合はかなり有望ポイントです。
逆に、水深の浅い場所では望み薄です。
特にサーフは無理です!
魚も居ないし波が高くて釣りになりません…
海サクラや海アメ狙いで河川絡みのサーフを狙うならまだ可能性はありますが、シーバスは望み薄です・・・
火力温排水や突堤、地磯など、ハイシーズンでは激戦区のエリアでも冬はほぼ誰も居ないため、好き勝手にランガンできます。
これは真冬にシーバスを狙ううえで唯一メリットとも言えます。
地磯は狙いやすくておすすめ
潮通しの良く水深も適度にあり、また身を潜めやすいストラクチャーも豊富な地磯はシーバスをはじめとするフィッシュイーターも居着きやすいエリアです。
低水温期である冬季でも地磯は魚のストック量が比較的多く、「ここに居そうだな・・・」と感じるようなポイントにルアーを通すと、狙い通り食ってきます。
この「狙って釣った感」は釣り人にとって最高の幸福感につながります。
サラシが出まくっていてザブザブに荒れまくっている日よりも、凪に近いような穏やかな日の方がシーバスの反応も良いです。
これは単純にヒラスズキとマルスズキの生態の違いなのかもしれません。
凪に近いくらい穏やかな日に、中層からボトム付近をスローに誘うといい反応を得られます。
個人的におすすめはシンキングペンシル。
こいつをロッドを立ててゆーーっくり巻きます。
イメージとしては、ただの棒のような感じであまりアクションさせずに、潮に漂わす感じです。
根の上や岩礁帯の脇を通すと、ガツン!と気持ちいいバイトを得られます。
できるだけ天気の良い日を
少しでも気温の高い日、風が無く波も落ち着いている日がベストです。
魚にとっても釣り人にとっても、温かいほうが活性が上がります。
さすがに海も激荒れしてしまうと魚も散ってしまいます。
冬は潮が比較的澄んでおり、かなりのクリアウォーターです。
デイゲームでもナイトゲームでも、このコンディションで大活躍するのがクリアカラーです。
クリアカラーならドクリアな水質でも圧倒的な食わせの力がありますし、はたまた真夜中の光が全くないような状況でも普通にシーバスは食ってきます。
冬は食いが浅い傾向があるので、できるだけシーバスの口に吸い込まれやすい小さめなルアーがおすすめです。
80㎜~100㎜くらいのシンキングペンシルやシンキングミノーが主戦力になります。
真冬はボトム攻略が有利
冬のシーバスは主に中層からボトムの間で、あまり動き回らず一定の海域で定位していることが多いです。
水温が下がるほど、ボトムにべったり付いてあまり動き回らず、餌待ちスタイルになります。
水深の深いエリアのボトム付近は比較的温かいことが多いので、その影響もあるのでしょう。
表層は潮の流れが速く、ボトム付近はあまり流れが無いような状況も多くあります。
つまり、魚にとってこの時期居心地がいいのは圧倒的にボトムというわけです。
真冬に表層系であまり釣ったことが無いので、この時期は表層は捨てていいのかもしれません。(あくまで僕の経験則です)
ルアーの動きは超ゆっくり!
積極的にルアーを追い回すことは少ないです。
いかにシーバスの口の近くにルアーを通すかが重要です。
ボトムを丹念に探ることができるシンキングペンシルがおすすめです。
比較的小さなシルエットで、且つ抜群に飛距離が出て、さらにスローに誘えるシンペン。
おすすめは「ぶっ飛び君95S」
こいつはもう季節問わずぼくの一軍ルアーの一つですが、真冬でも圧倒的実績と信頼を誇る有能ルアーです。
ぶっ飛び君はシンペンでありながら、超超デッドスローでもズル引きにならずボトムから中層のおいしいレンジをヨタヨタと泳がせることができます。
真冬に何を投げるか迷ったときはぜひぶっ飛び君を使ってみてください。